キューピーです。
思い返すと、今年はコロナに始まりコロナに終わった1年でした。
僕自身も、まだ第1波というには早かった2月にいきなり自宅待機となりました。
その後も結局3回ほど、自宅待機の経験をしました。
いずれも僕自身がPCR検査を受けることはなく、過ごしてきましたが・・・。
今回、ついに"準濃厚接触者"的な扱いのため、PCR検査を受けることになりました。
目次
- 【PCRは陰性証明ではない】
- 【コロナ禍における情報弱者】
- 【医療vs経済】
- 【分科会は医療と経済を考える】
- 【"今"どうするべきか?】
- 【"0を1"にすることが苦手な日本人】
- 【SNSと医療従事者の苦悩】
- 【記事の要旨】
【PCRは陰性証明ではない】
・結果は"陰性"でした。
・勿論、ホッとした面はあります。陽性なら、問答無用で入院の方針でした。
・ただし、ここで注意しなければならないことがあります。
・PCR陰性=コロナに感染していない、という意味ではありません。
・あくまでも"SARS-CoV-2 PCR 陰性"に過ぎず、それ以上でもそれ以下でもありません。
・1年経ってもこの議論は理解できない人が大多数なので、ツッコむことはやめます。
・代わりに僕のこれからの生活の仕方を示そうと思います。
-帰省はしない。
-2週間は不要不急の外出を控える。
-毎日検温等しっかりと健康観察を行う。
-体調に異常を感じたらすぐに病院を受診する。
・よくPCRを受けて陰性を確認したので帰省します、という話を聞きます。
・まず、少しでも感染拡大を防ごうとする、その姿勢はとても素晴らしいと思います。
・ですが、それは医学的には誤っていて、帰省先で感染源となってしまう可能性は普通にあります。
・とすると、残念ながらPCR検査を受けたという行為そのものが無駄なのです。
・雑な言い方をすれば、悪徳クリニックにお金をぼったくられたということです。
・1年経つと、この辺りの考え方も浸透すると思いましたが、全くと言っていいほど浸透しませんでした。
・"情報弱者"がコロナ禍においては、かなり重要なキーワードとなりそうです。
【コロナ禍における情報弱者】
・情報弱者。"情弱"は10年以上前からあるネットスラングです。
・これだけ電子機器が普及した現在でも、情弱は存在します。
・コロナ禍においては、情報を得れば得るほどコロナが怖くなる傾向にあります。
・情報に溺れて、コロナうつという病態も出現するようになってきました。
・WHOは初期に"インフォデミック"という単語も用いて表現していました。
※このWHOの発信については軽率だったとは思いますが。
・一方で正しい情報を得る力がないと、"コロナはただの風邪"というような主張に行きついてしまいます。
・このいずれにおいても、情報弱者だと思います。
・僕が思う情報強者は、結局のところ雑音を無視して、信頼性の高い発信に集中する人です。
→コロナ禍においては、分科会すなわち尾身先生の発信に耳を傾ける人だと思います。
【医療vs経済】
・ところで、しばしば医療vs経済という構図が取りざたされます。
・例えば、感染者数を抑えないと回せる経済も回せなくなる→みんな自粛してくれ、というのはコロナに立ち向かう医療従事者の発言としては多いものです。
・僕も本音を言えば、その意見に賛同したいです。
・今回のように自分が怖い思いを、これからもするなんて耐えられません。
・でもぐっとこらえて考え直すと、異なる見方もできます。
・飲食業を営む方には、明日生きていく保証がない方もいると聞きます。
・観光業も壊滅的です。CAは電機店や農家などで仕事をしているそうです。
・医療従事者も大変だけど、他にも大変な人がいることは紛れもない事実です。
・医療崩壊により死にゆく人々と、経済的影響で首を吊る人々の命があります。
・残酷ですが、今はこの命を天秤にかけなくてはなりません。
・コロナ禍は禍(わざわい)です。犠牲者0というわけには到底いかないのです。
【分科会は医療と経済を考える】
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 - Wikipedia
・(削除した)以前の記事で述べましたが、分科会には経済の専門家もいます。
・だからこそ、分科会のメッセージには耳を傾ける価値があるのです。
・僕は経済は分かりませんが、少なくとも感染の分野では十分すぎるほどの人材だと思います。
(僕が評価すること自体がおこがましいのですが・・・。)
【"今"どうするべきか?】
・とにかく分科会の発信に耳を傾けましょう。
尾身会長は「強い対策が重要な局面でも、すべての動きを止める必要は無く、これまでの経験や研究で分かった『急所』を押さえた対策をとることが重要だ。年末年始の期間を通じてこうした感染対策の『急所』を確実に押さえることができれば、感染を下火に向かわせることは可能だと確信している」と訴えました。
【#尾身会長 からのメッセージ】
— 新型コロナウイルス感染症対策推進室(内閣官房) (@Kanboukansen) 2020年12月24日
年末年始に向けて、全国の皆さまに1つお願いがあります。飲食という「急所」をおさえることです。大人数、長時間は避け、会話する時はマスクを着用してください。この急所を押さえるだけでも、感染状況を下方に転じるのに貢献できます。ご協力をお願いします。 pic.twitter.com/UUc80dECgz
・皆さんは5人以上の会食は避けましたか?
・会食時に話すときは、マスクをつけましたか?
・忘年会は自粛しましたか?
・新年会の予定はありませんか?
・これが実践できて"情報強者"と言えます。
・今からでも遅くありません。少なくとも新年会は控えましょう。
・特に東京では感染拡大に歯止めがかからず、次のメッセージはより強くなると思います。
・驚くことなく、粛々と実践していく姿勢が重要です。
・基本的には政治家の発言にはあまり耳を傾けなくてよいと思います。
※具体的なメッセージ性が皆無であり、余計に混乱してしまうと思います。
【"0を1"にすることが苦手な日本人】
・何の話だと思いますか?
・マスク会食のことです。
・マスク会食は医療にも経済にも配慮した、素晴らしい提案です。
・これが広まっていれば、恐らく第3波も相当に抑えられたと思います。
・日本では中々広まりません。なぜだと思いますか。
・僕は"みんながやってないから恥ずかしい"が答えだと思います。
・特に日本人はみんなと同じことが大好きです。
・つまり、55を100にすることは大得意な国民だと思います。
・マスク着用が早期に広まったのも、この国民性が大きいと思います。
・一方で"0を1"にすることはとても苦手な国民だと思います。
・みんながやっていないこと、をやることが大の苦手なんですよね。
・集団が正しい方向に向かっている時は大きなメリットとなります。
・しかし、誤った方向に向かっている時はどうしようもなくなってしまいます。
・この"0を1"にする作業を気付いた人が頑張らなくてはならないと思います。
・つまり、マスク会食を実践してほしいのです。
・コロナ禍はまだまだ続くと思います。
・だからこそ、このように医療と経済の両面にメリットのある施策はどんどん取り入れるべきだと思います。
【SNSと医療従事者の苦悩】
・話は変わります。最近、こんな記事が話題になりました。
・医師は気にしない印象ですが、遊びたい盛りの看護師には精神的負担も大きい気がします。
・確かに僕のインスタグラムにも、旅行や飲み会の投稿が多数表示されます。
・投稿するのも閲覧するのも本人の自由だし、やめてほしいとは思わないですが・・・。
・しかし、こんなことは感じます。
特に誇れることのない人生にSNSで一生懸命飾りつけをするのも大事かもしれません。
自分は充実している、というアピールは確かに気持ちのいいものです。
でも、投稿を我慢することで、頑張っている人々を悲しませずに済んだ。
そんな人生の方が、誇ることができて価値のある人生ではないでしょうか。
一度じっくり考えてみてもいいと思います。
【記事の要旨】
・PCRは陰性証明ではないが、未だに多くの人が理解できていない。
・こういった事情も含めて、多くの人が情報弱者となっている。
・情報強者になるには、分科会の発言に耳を傾け、その他の意見は極力気にかけない姿勢が重要である。
・分科会は医療と経済の両面からアプローチしているから、その発信は極めて重要である。
・気づいた人から、マスク会食を実践してほしい。
・若者はSNS投稿について、考え直してみてもよいのではないか。
以上です。
以前はコロナうつの人を減らすためにもコロナ記事は消しますと宣言しました。
でも、現状はそれどころではなくなりつつあります。
あまりにも情報弱者が多すぎる気がします。
僕は情報強者だと自負しています。
なので、この記事は消しません。
少しでも多くの方が情報強者になってほしいと思うからです。
そして、少しでもコロナ禍の犠牲者が減ることを祈っています。
それでは。