キューピーです。
Twitterを見ていると、医療従事者のアカウントから悲鳴が聞こえてきます。
特に大阪や北海道で顕著です。
僕は都内勤務ですが、NCGMの忽那先生もいよいよ、切羽詰まった発信をしています。
※ネタがなくなったので久しぶりの私見記事です。コロナうつ傾向の人は閲覧を勧めません。
例え10万人フォロワーがいても、「伝えたい人に情報を伝える」のは容易ではないです。
— 手を洗う救急医Taka(木下喬弘) (@mph_for_doctors) 2020年12月13日
もちろんあの手この手で情報発信をするのですが、コロナの現状に関しては流石に絶望を感じ始めました。
自分ごとではないと考えている方に、届いている実感が全くありません。
これが慣れなのか…恐ろしいです。
このままだと、本当に本当にやばいです。
— 手を洗う救急医Taka(木下喬弘) (@mph_for_doctors) 2020年12月13日
私はやばくない時にやばいとか言ったことはないつもりです。
これから数週間後には、日本の都市部は本当にまともな医療を受けられないですよ。
誰のせいとかどうでもいいので、本当にやばいことだけどうかわかって欲しい。
こういうニュースを見ていると、本当にみなさん覚悟が決まっているのかなと思います。
— 手を洗う救急医Taka(木下喬弘) (@mph_for_doctors) 2020年12月13日
政府はそれを伝えているのでしょうか?
とても疑問に思います。
都心、大阪で夜の人出増加 営業短縮呼びかけの中…(テレビ朝日系(ANN))https://t.co/XH7hDYxyQj
東京都の感染者は減らず、高齢者の割合がどんどん増えてきています。
— 忽那賢志 (@kutsunasatoshi) 2020年12月12日
そろそろ個々人の努力に頼ったコロナ対策は限界に来ているのではないでしょうか。
あとくつ王のメンタルも限界を突破し、我慢できずに言いたいことを言うようになってきているのではないでしょうか。https://t.co/utw7G5y4fO
目次
【人類はコロナに勝てない】
・そもそも論として、人類はコロナに勝つことができません。
・その理由としては以下が挙げられます。
-全員が重症化するわけではない。
-感染者の半数程度が無症状である。
-COVID-19を確定診断する方法がない。
・例えば、若者は"コロナはただの風邪"と思ってしまいがちです。
・それは全然若者が悪いのではなく、本当に若者にとっては風邪に過ぎないからです。
※ただし、後遺症の存在を除きます。また、感染者数が増えると若年者の死亡例も報告が増える可能性は否定できません(米国などでは普通に若年者も死亡しています)。
・従って特に家族と同居していない若者が行動を自粛する動機がありません。
・そして更に厄介なのは、コロナ感染者の半数弱が無症状と考えられていることです。
・これこそが、人類がコロナに勝つことができない最大の要因だと思います。
・つまり自分は重症化しないと分かっている、無症状である若者に「飲み会をするな」と言っても聞き入れられるはずがありません。
・たとえどんなに医療従事者が警鐘を鳴らしたところで、全くの無意味です。
→これは、繁華街の人出が全く減っていないことからもよく分かると思います。
・ちなみに僕自身は3密を避け、マスク着用も欠かしませんがそれは以下の理由からだと思います。
-そもそも3密空間が嫌い、大人数の飲み会も嫌い。
-自分が無症状である可能性を想像するだけの頭がある。
-(医師という仕事柄から)高齢者を守ろうという意識がある。
・特に下2つが重ならないと若者はなかなか自粛できないと思います。
・自分が無症状感染者かも、と想像できるのは考えることが得意な人でないとかなり難しいと思います。
・高齢者を守ろうという考えを持つ人も、医療従事者などでないと厳しいと思います。
・それからCOVID-19を確定診断する方法がないという点についても少し述べます。
・現状、PCR陽性者を感染者としていますが、再三申し上げた通りPCRは絶対的ではありません。
・つい先日も都内病院のクラスター発生の経緯でこんな話を耳にしました。
-コロナを疑った患者がいたが、2回PCRが陰性だったため一般病床に移した。
-その後症状が持続するためPCRを再検したら陽性だった。
-その患者がきっかけとなり小規模ではあるが、院内クラスターが発生した。
・PCRは未だに多くの人に理解されていません。
・ですが"自分が無症状かも"と想像することが困難な人に、PCRについて正しい理解ができるとは到底思えません。
・これらから分かる通り、人類は最初からコロナに勝つことができない運命なのです。
・重要なことは、自粛しない人が悪いのではなく、コロナが人類に対して強すぎるのです。
【医療従事者の声を届けるには?】
・冒頭に紹介したツイートにあるように、多くの医療従事者は現場の声を届けようと必死です。
・しかし現状、全くその声は届いていません。
→再度ですが、繁華街の人出は全く減っていないのです。
・僕は医療従事者の声を政策等に反映させるには"診療をボイコットする"以外不可能だと思います。
・そうして皆が、"自分が医療を受けられない"という当事者になってようやく分かるのだと思います。
・しかし、現実問題としてボイコットなどできるはずがありません。
・多くの医療従事者は人を救いたくて職についているので、それに逆行できるはずがありません。
・従って、この問題については、僕はあきらめるしかないと思っています。
・つまり粛々と診療を続け、医療崩壊しても粛々とできることだけを続けるしかない、と思います。
・声をあげても無駄だ、と諦めた方が、毒を吐き続けるより遥かにストレスが少ないです。
以上になります。
結局諦めるしかないのか!と言われそうですが、仕方がありません。
皮肉にもコロナは人類の弱点をこれでもか、と突いてきます。
つまり、大多数の人間は利己的であり、考えるという行為が嫌いなのです。
あと、次はちゃんと考えて選挙に行くのも大事だと思いました。
現状、与野党のどの政治家もまともに機能しているとは思えません。
僕は選挙行かない人間だったので、何も文句が言えないです。。。
それでは。