内科医キューピーのつぶやき

医学部首席になれた勉強法や医学情報を発信したりします。

緊急避妊法について

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キューピーです。

 

最近、緊急避妊ピルの市販化検討が話題になりました。

 

個人的には禁忌もあるため、安易に市販化することはリスクもある気がします。

 

そんな緊急避妊ピル処方の注意点などを学びます。

 

※この記事の内容が原因で生じたいかなる不利益にも責任は負いかねます。

 

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目次

 

 

【参考文献】

 

【妊娠可能性の確認】

緊急避妊ピル(ノルレボ®)は性交後72時間以内に内服する必要があります。

・しかし、そもそも妊娠していたら内服する意義がないどころか、禁忌です。

※女性胎児の性器男性化、男性胎児の女性化が起こる可能性があるためです。

・従って、まずは既に妊娠している可能性を排除することから始めます。

・具体的には、"最終月経"と"性交日(直前とその前)"を聴取します。

・一般的に排卵5日前-排卵日の性交で妊娠の可能性あり、と言われています。

排卵日は"次の月経から約14日前頃"とされています。

妊娠の可能性のある性交があった場合最終月経が1か月以上の場合

妊娠検査を提案します。

 

【禁忌の確認】

・以下の禁忌がないか確認します。

①ピルにアレルギーの既往あり

重篤な肝障害

③妊娠中(前段階で確認済)

・なお、心疾患や腎疾患の患者は慎重投与となります。

・問診で既往等を確認し、問題なさそうならば採血は必要ありません

 

【副作用の説明】

悪心頭痛不正性器出血が起こり得ます。

・いずれも短期間で改善することが多く、経過観察のみで問題ありません

・なお、内服後2時間以内に嘔吐してしまった場合は、再度内服します

※薬が十分に吸収されていない可能性があるためです。

半数の患者で次回月経が予定日より数日ずれることも説明します。

血栓リスクの上昇はないと考えられています。

 

【処方と情報提供】

処方:ノルレボ®錠1.5mg 1錠 性交後72時間以内に内服。

妊娠阻止率は85-95%で、100%でないことを説明します。

・そのため月経予定日を10日程度過ぎても月経がない場合、妊娠検査の必要があります

ノルレボ®は約1週間排卵を先送りすることで、避妊効果を示します。

→逆に、ノルレボ®内服後1週間は性交により妊娠しやすい状態ということです。

 

【性暴力事例の場合】

婦人科による内診および本人の同意のもと、警察に被害届を提出します。

都道府県によっては診察費が公費負担となります。